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長崎県教育委員会が、英語学習ソフトを開発

朝日新聞のサイトによると、長崎県教育委員会が、英語学習のオリジナルソフトを開発した、

とのことです。

"RISE UP ENGLISH"と名付けられたこのソフトは、

中学卒業までに学習する文章・単語などを学習することができ、

「県単位で英語学習の独自ソフトを開発したのは全国で初めて」だといいます。

確かに、教育委員会が英語学習のソフトを自主開発したという話は聞いたことがありません。


このソフトは、利用自体が無料でインターネット接続の通信量のみで使用できる、

とのことですが、それ以外に大きな特徴が一つあります。

それは、「出島や長崎の教会群など県のさまざまな話題を英語で紹介できるよう

練習するコーナーも設けた」という点です。

地方の自治体が独自の英語学習カリキュラムを作成する際、

よく盛り込まれるのが、「地域の特色ある場所や施設を英語で案内すること」です。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックへ向けても、

このようなことが様々な形で英語教育の取り入れられていくことでしょう。

そういった面でこの長崎での試みは、単にソフト開発を行った、

というだけでなく「日本を世界に向けて発信する」という意味で

意義深い事例であるということができるのではないでしょうか。


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長崎)英語力向上へ独自ソフト 県教委が開発
http://www.asahi.com/articles/ASG2K51FYG2KTOLB00C.html?ref=reca
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2014年3月29日 カテゴリ:東京オリンピックへ向けて! 

苫小牧市教育員会が春休みの小学校卒業生に英語指導

小学校英語(外国語活動)に関するさまざまなニュースが

頻繁にインターネット上で報じられていますが、

今日は、北海道新聞のニュースサイトに掲載された

苫小牧市教育委員会の楽しい企画についてご紹介したいと思います。


苫小牧市内の小学校を卒業して中学への入学を控えた児童たちを集めて

教育委員会がALTによる英語指導教室を開催しているとのことです。

これは、「チャレンジ・イングリッシュ」と命名され、

61人の参加者に対してALTが4人も担当するということですから

とても贅沢な人数構成と言えます。(ALT一人当たり生徒15人です!)


生徒たちは、四つのグループに分かれ、

それぞれのグループで一人のALTが指導に当たることになります。

「中学で学ぶ文法などには踏み込まず、アルファベットの書き方や発音、

簡単な会話などが中心」とのことですから、

春休みの活動としては適切なのではないでしょうか。

せっかく小学校の高学年2年間の外国語活動で英語に親しんだのですから、

ここで中学入学を目前に控えて「勉強」としての英語を詰め込む必要はないでしょう。

それよりも地方都市の土地柄、ネイティブスピーカーと触れあう機会もさほど多くはない

のかもしれませんから、きちんとした発音を聞いて耳を慣らすことや

自分の英語がきちんと伝わるかどうかを

楽しみながら試したりする体験を積む方が大切です。


全国で様々な自治体が文部科学省の大筋の方針とは別に

小学校英語に関する取り組みを行っていますが、

この苫小牧市教育委員会の取り組みのようにたとえ短期間であっても、

子どもたちのために英語に接する機会を作っていくことは

それが積み重ねられていったときに大きな成果・結果につながっていくものと考えます。


最後に、記事の後半部分には苫小牧市でのALT活用状況に触れられており、

「苫小牧市教委は希望する小学校にALTの派遣を実施している。

本年度は市内24小学校のうち21校に派遣した」と記されています。

せっかく希望する学校には派遣すると教育委員会が言っているにもかかわらず、

希望しない学校が少ないながらも3校存在しているということが

信じられない気持がいたします。

どのような理由から「希望しない」のでしょうか?


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北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/529867.html
中学進学前、英語にチャレンジ ALT指導の学習会、苫小牧市教委が初企画
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2014年3月29日 カテゴリ:小学校英語活動 

小学校英語先進校 小山台小学校の英語教育【その2】

ライブドアニュースに東京都品川区立小山台小学校における小学校英語教育について

より詳細なレポートが二回にわたって掲載されていますのでご紹介します。


前回は、青山学院大学教授のアレン玉井光江先生の指導方針にもとづいて

英語教育が行われていることに触れました。

アレン先生の「意味ある文脈のなかでことばを育てる」という指導法は、

より具体的には「Joint Storytelling(ジョイント・ストーリーテリング)」と呼ばれており、

これは、物語などの意味のある文脈の中で自然と児童たちが英語を習得していくことを

めざしています。

記事の中では昔話の「ももたろう」のストーリーを

授業で取り上げている姿が紹介されています。

おじいさんとおばあさんのやりとりは子どもたちにとってはすでにおなじみの内容ですが、

それをこんどは英語で聞き、日本語ではない言語で同じ内容を反芻することは

とても新鮮な体験なのでしょう。

写真では興味深くアレン先生の授業に聞き入っている

子どもたちの写真が掲載されています。


また、現在全国的に行われている文科省作成の"Hi, friends!"を使用した外国語活動では、

基本的には文字は扱わないことを謳っていますが、

アレン先生の指導の中では

「英語のリタラシー(読み書き)の能力を育てること」が重視され、

なんと1年生からアルファベットを学習する、とのことです。

英語の音を文字との関連で低学年から積極的に教えていくことは、

中学校との英語教育の連携を考えるときに、たいへん有意義なポイントとなることでしょう。


このようなアレン先生の意欲的な指導によって、

小山台小学校では生徒たちが「スラスラ言えるようになりたい」という意欲を持ち、

物語を自分たちだけでも語れるようになってきたということです。

このような成果は、齋藤校長や全ての担任教師、

そしてボランティアとして参加した地域の方々の支えがあってこそ実現できたことです。

やはりたった一人のスーパースターだけでは、教育は成り立ちません。

かかわるすべての人々の理解と協力が

成果を上げていくには不可欠であることをあらためて感じる次第です。

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小学校英語の最前線 第2回【前編】
ストーリーをとおして、英語力を育む授業(東京都品川区立小山台小学校)
http://news.livedoor.com/article/detail/8638677/

小学校英語の最前線 第2回【後編】
物語を聴いて語って、英語力を育む授業(東京都品川区立小山台小学校)
http://news.livedoor.com/article/detail/8666755/
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2014年3月28日 カテゴリ:小学校英語活動 

小学校英語先進校 小山台小学校の英語教育【その1】

ベネッセ教育情報サイトのヘッドラインに

東京都品川区立小山台小学校の校長先生に関する記事が

掲載されていましたのでご紹介したいと思います。


品川区では、いまからなんと11年も前の2003年に

小中一貫教育で国の構造改革特区の認定を受けており、

その流れの中で2009年(文部科学省による小学校英語教育(外国語活動)が

全国の公立小学校に義務付けられた二年前)から

小学校全学年、つまり1年生から英語教育を年間35時間行っています。

ほかにも全国には文科省の方針を先取りして

低学年から英語を教え始めたりする自治体も数多く存在してはいますが、

低学年になればなるほど時間数は少なくなるケースが多く、

「全学年」で年間35時間(すなわち、毎週1回)という授業数は

かなり珍しいことと言えます。

しかも、この教育が始められてからすでに5年の実績を積んでいるわけですから、

先進性とともに経験の蓄積も分厚くなっていることと考えられます。


このように一歩も二歩も先を行く品川区での英語教育ですが、

なかでも小山台小学校は熱心に英語に取り組んでいることでつとに有名で、

校長の齋藤早苗先生の「楽しいだけの授業では意味がない」との考えのもと、

全校挙げて意欲的に英語教育に取り組んでいます。


齋藤校長の教育方針には他にも、

「学級担任が主体となった英語の授業」を推進するというものがあり、

数々の模索を経て青山学院大学教授のアレン玉井光江先生と出会うこととなります。

アレン先生は、「意味ある文脈のなかでことばを育てる」という指導法を掲げており、

齋藤校長がこの方針に共感したことがきっかけで

アレン先生自身が小山台小学校の授業に直接かかわることとなります。


担任教師との共同作業で指導は進み、

開始当初は生徒たちもいま一つの印象を見せていたようですが、

二学期ころから児童の表情も変わり、今では担任教員・ボランティアの保護者とともに

小中連携を強く意識した英語教育が全学年で行われているとのことです。


アレン先生、そして齋藤校長、二人の女性教師によって

品川区での先進的な小学校英語教育は進められています。

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小学校英語先進校 小山台小学校長が語る、小学校英語のあるべき姿とは?
http://benesse.jp/news/kosodate/join/20140327080002.html

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2014年3月28日 カテゴリ:小学校英語活動 

あの"モバゲー"のDeNAが、通信教育アプリ「アプリゼミ」の「小学1年生講座」提供開始

アメーバニュースやその他のネット系ニュースサイトが、

DeNAの新しいタブレット用教育アプリについて報じています。

(下記サイト参照)


DeNAといえば、モバゲーなどのソーシャルゲームを提供する会社として、

あるいは、一昨年からプロ野球横浜ベイスターズのオーナー企業として有名ですが、

このたび、NHKエデュケーショナルの企画・監修のもと、

小学1年生講座をアプリとして提供する事業を開始します。

科目としては、「算数」「国語」、ならびに、「英語」の3教科で、

英語に関してはオリジナル教材を用いるとのことです。


今までゲーム業界の企業であったDeNAが、

教育分野へ進出すること自体がとても興味深いことなのですが、

その手法とスタートのインパクトが教育の世界にもたらす影響は実に大きく、

教育とは関連のない「外部」の会社であるからこそ打ち出した

斬新なアイデアにあふれています。


たとえば、まず、「無料化」の導入です。インターネットの世界では、

新しいサービスを提供する際には「お試し期間」として、

あるいは、まずユーザーを増やすことを第一の目標とすることから、

期間限定で無料使用を許諾する手法が多く取られます。

これは、なかなか教育の世界ではなじみのないことかもしれませんが、

なんと驚くことに、DeNAはこの教育アプリを

「最初の3カ月(4月~6月)」完全無料で提供するというのです。

そして、7月以降は有料となり課金されますが、

それでも月額980円~1,000円という格安といってもいい価格設定です。

しかも、この価格は1科目あたりではなく、

「3科目セット」だというのですからさらに驚いてしまいます。


また、もうひとつ特徴的なのが、

ハードを選ばずに汎用機を使うことを前提にしていることです。

現在、タブレット用のOS(基本ソフト)は、

Apple社のiPad用のiOSと、Googleが無料適用しているAndroidの二つがありますが、

その二つそれぞれに対応したアプリが用意されています。

これによって、保護者は新たに子どもの教育専用にタブレットを購入する必要がなく、

もともとタブレットを持っていればそのまま子どもの教育用にも使用することができ、

初期費用が全くかからないことになります。


上記二つの特徴は、他社が相次いで発表した

タブレットを使用したこども講座の内容と比較すれば良く理解できます。

教育の世界で代表的なベネッセが運営するタブレット講座:チャレンジタッチ

の受講費を見てみると、1年間一括払いで31,560円、

毎月払いでは月々3,250円の支払い(年額では39,000円)となります。

そして、この費用にはハードであるタブレットの代金も含まれていますが、

6か月未満で、退会あるいは講座変更する場合は、

タブレット代金として14,364円を支払わなくてはなりません。

使用するタブレットは「専用機」であるために

親が他の用途で使用するなどには適さないでしょうし、

受講費用はDeNAの講座よりも(タブレット代金を差し引いても)とても割高です。

もちろん、無料試用期間などはあるはずもありません。


ハードに専用機を使用する、ということは

講座を提供する企業側からすれば、「顧客の囲い込み」につながりますから

都合がいいのですが、これは言ってみれば、

「供給者側の論理」であって、

現在のインターネット上で広がっている無料化・低価格化の流れとは異質のものです。

この意味で、今回のDeNAの教育アプリサービスの提供開始は、

インターネット企業の雄がいまだに古い体質を持ち続けている教育の世界に

一石を投ずることになる、と言えるのではないでしょうか。


小学校教育において、ICT(情報通信技術)化が叫ばれてからかなりの年月が経ちます。

小学校の教室においては、専用の大型ボードの普及はまだまだ完全とはいえませんが、

タブレットを導入することによって大きな広がりが期待されますし、

家庭における学習にも適しています。

教材を制作するのは、長年教育に携わっていた教材メーカー、

というのが今までの固定的な考えですが、

今回のDeNAのサービス開始によって、

インターネット企業が教育の世界に大きな変革をもたらす可能性が見えてきました。


21世紀の教育と教材はどうなっていくのか?

小学校英語に限定せず、これからも注意深く見守っていく必要がありそうです。


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アメーバニュース
DeNA、通信教育アプリ「アプリゼミ」の「小学1年生講座」提供開始
http://news.ameba.jp/20140325-631/

テック・クランチ
DeNAの低学年向け教育事業「アプリゼミ」 タブレット向けにサービス開始
http://jp.techcrunch.com/2014/03/24/jp20140324-dena-education-app/

DeNA 通信教育アプリ「アプリゼミ」の提供を開始
http://dena.com/press/2014/03/dena-applizemi0320.php

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2014年3月27日 カテゴリ:小学校英語活動 
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