メイキング日記　【第３回】

教材の内容もきちんと決め、どんどんと教材を作っていきました。

１枚目・・・単語を聞いてイラストを手でタッチできるよう、大きくてかわいいイラストを1レッスンに７～15個入れました。何度も繰り返しタッチして練習することによってその単語を確実に覚えることができます。

２枚目・・・単語が覚えられたかチェックするためのワークシートです。先生の言う単語を聞いて、順に正しいイラストを選び、まず指で結んでみて、それから実際に線で結んでいけるように、線がイラストと重ならないように配置を工夫しました。2度単語を確認することできちんと覚えることができます。

３枚目・・・児童英検に即したテスト問題です。児童英検は７つの大問があり、それぞれが特徴ある問題になっています。それを、レッスンごとに練習していき、１ユニットの７レッスンを終えると自然に７つの大問をこなしたことになります。

４枚目・・・楽しいクイズです。学習のあとは、やっぱり楽しみがなくてはいけません。子ども達の大好きなワードサーチやクロスワード、暗号解きなど９種類のクイズを用意しました。最初はちょっと難しいクイズもコツを得るとスラスラと解けるようになります。

運動会が終わり、子ども達に少し余裕の出てきた１０月下旬、実際にこの教材を使って学習をスタートさせました。授業は週３回ありますから、私は、最低でも週に３レッスン合計１２枚のワークシートを作らなければなりません。平日は、幼稚園での仕事・小学校の英語支援などに忙しく、なかなか時間が取れないので、１日３時間を目標に夜に集中して作業しました。週末は、よほどの予定がない限りパソコンに向かい、気がつくと１日１５時間も作業していることもありました。

さて、子ども達の反応はというと、もう嬉しい限りでした。「英語やりたい！」「ぼく、このクイズ大好き！」「もっとしたい！」「やったー、今日全部あってたよ！」など心から楽しんでレッスンを受けてくれました。

Wadeもこの教材を絶賛、おもしろおかしく演出しながら、子ども達を惹きつけてくれます。順調に子ども達はレッスンをこなし、語彙はどんどん増えていきました。

西藤　依子