メイキング日記　【第２回】

そんな中で、教材探しを始めました。初めて受けるテストですから、児童英検の3つのグレードのうちブロンズを受けることになります。いろんな教材を見てみましたが、どれも小学生向けだし、問題の数が少ない、ブロンズ・シルバー・ゴールドの３つのグレードが一冊になっている、字や絵が小さく説明が多いなど、とても幼稚園児には使いこなせそうもありません。小学校の高学年ならそれでもいいでしょうが、幼稚園児はひらがな・カタカナ以外の文字はまず読めません。それに、どれも短期終了型で、長いスパンで学習することはできそうにありません。

日本英語検定協会の児童英検課が行っているのは、オンラインを使用しての学習で、これでは多数の子ども達に対応できません。

こうなったら、幼稚園児にもわかりやすく、楽しく学べる児童英検用の教材を、私が作るしかない！と思いました。英語を学習するのですが、子ども達にとって負担になっては「英語嫌い」になってしまいます。学習しているという自覚なしに、自然に語彙が増え、しかも楽しく学べる教材でなくてはなりません。

まず、1レッスンの時間は、幼稚園の授業時間に合わせて約40分、その時間内にできるワークシートは4枚が相当と決めました。レッスンの数は、小学校の外国語活動に合わせて３５に、それを５つのユニットに分けて、それぞれのユニットに模擬試験をつけ、模擬試験の問題数は、実際の児童英検問題数と同じにすることにしました。

それぞれのワークシートは、

１枚目・・・大きなイラストを手でタッチする

２枚目・・・１枚目の単語（フレーズ）を確実に覚える

３枚目・・・実際の英検問題と同じ内容の問題をする

４枚目・・・楽しいクイズ

というようにだいたいの構想をまとめ、教材作りを始めました。

西藤　依子