プリンター用紙の種類についてあらためてお勉強
私たちの姉妹サイト写真用紙・インクジェット用紙販売ならプロ紙では、様々なプリンター用紙を取り扱っています。プリンター別にインクジェットプリンター用紙やレーザープリンター用紙という分け方もしていますし、用途別に分けた分類もご用意しています。
まずはプリンターの種類別の分類です。
一般家庭の皆様はパソコンに繋いで使うプリンターといえば、「インクを使ってデジカメ写真を印刷する写真用紙や年賀状などのハガキ用紙を印刷するプリンター」を思い浮かべることでしょう。これがインクジェットプリンターです。テレビCMなどで有名になりましたが、pl(ピコリットル)という気が遠くなるほどの小さな単位の粒上のインクを紙に吹きつけて印刷するタイプのプリンターです。ピコというと1兆分の1。現代の最先端技術でよく使われるナノテクノロジーの「ナノ」は10億分の1ですから、さらにその千分の一なのです。まさに気が遠くなります。
インクジェットプリンターでカラー印刷するには「専用紙」が必要になります。これは、インクジェットプリンターで使用されているインクによるもので、用紙に「定着層」と呼ばれる薄い膜のような層がないと、インクが用紙に定着しないのです。コピー用紙のような「普通紙」タイプの紙でもとりあえず印刷することだけであればできますが、これはインクを「吸い込んだ」だけであるために滲んだ状態となりきちんとした写真印刷を望む場合などには全く適しません。インクジェット用紙のインク定着層には文字通りインクをきちんと滲まずに定着させる働きがあるために美しいカラー印刷ができるのです。また、別の特徴として、水溶性の染料インクを使用している場合でも、インク自体は水溶性であっても印刷されてプリンター用紙の定着層で定着した後は、水で濡らしても滲んだり流れたりしないという不思議な特徴も併せ持っています。
これに対して、主にビジネスの舞台、会社で使用されているのがトナーを使用したレーザープリンターです。用紙にトナーで印刷するのですが、トナーを定着させるためにドラムで熱を加えてトナーを溶かすためわずかながら用紙が熱を帯びます。そのために通常の艶のあるコート紙では表面の塗布部分が熱によって解け出してしまい、トナーを定着させることができず、ドロドロにトナーが溶けたような状態となってしまいます。
レーザープリンターでも光沢紙の場合は、専用紙が必要となるのはこのためです。
インクを粒状にして吹き付けるインクジェットプリンター。トナーを熱によって溶かして紙に定着させるレーザープリンター。どちらも印刷の原理は一長一短がありますが、高品質のカラー印刷をしようとすればそれぞれの専用用紙が必要となる点では同じです。
では、英語絵カードを印刷するにはどちらのプリンターが適しているのでしょうか?結論から言えば、プリンター後部から用紙を給紙するタイプのインクジェットプリンター、ということになります。昨今、コピーやファックスなどの多機能を盛り込んだ複合機と呼ばれるインクジェットプリンターが覆う販売されていますが、このタイプのプリンターのほとんどすべてが、前面カセットに用紙をセットして紙がいったんプリンター内部に吸い込まれ、後部で反転して印刷されて出てくるという構造になっています。この構造で厚い紙を印刷しようとすると、反転部分で用紙が詰まってしまって印刷できない場合が出てきます。また、レーザープリンターもこれと同様で用紙が機械内部で反転する構造のものが多いため厚紙印刷には適さないのです。
英語絵カードに使用する紙は、ラミネートする、しないにかかわらず厚いタイプのコシがある用紙が必要となりますから、どうしても反転構造には向かないのです。
プリンターの後部に、斜めに立てかけるような格好で用紙をセットするタイプのインクジェットプリンターでは、用紙が少ししか曲げられないため詰まってしまって印刷できないということが起きにくいのです。
プリンターをお買い求めになる際には是非参考になさって下さい。
2013年8月11日 16:25- » プリンター用紙(絵カード作成用)へ戻る