英語絵カード無料ダウンロードサービスのほか、フラッシュカード、チャンツCDなどの販売、子ども英語教材を自作するためのノウハウ、グッズのご提供、 アクティビティやレッスンプランの参考記事などを通して、子ども英語教育をサポートするサイトです。

大阪市の小学校で進められているフォニックス【その1】

英語カード.comでは、小学校英語・子ども英語を教えていらっしゃる先生方へ小学校英語・子ども英語教材をご提供し、あわせてさまざまなお役立ち情報をお届けしています。

本日は、大阪市が進めようとしているフォニックスを使った小学校での英語指導法についての記事です。(http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/130817/20130817029.html)

大阪市では、今年の9月から一部のモデル校でなんと小学校1年生からフォニックスを導入した英語指導を行っていくそうです。そこで使用されるのが、英国で7割の小学校で使用されている英語教材で「序ジョリー・フォニックス」と呼ばれているものです。

この教材を使う公認トレーナーが、ヘビのように腕をくねくねさせて「スーーー」と発音すると、子どもらは喜んで動きや音をまねます。今月の9日に大阪府寝屋川市で行われたこの教材を使った体験会の一場面です。
フォニックスには二つのアプローチの方法があります。
一つは、「s」という発音を教える際、「エス」という文字名を最初に教えず、単語を構成するときの音「ス」とのみを提示します。同じようにして「a」は「ア」などと一つずつ教え、その後「at」「sat」などと組み合わせながら新しい単語の読み書きができるようにしていきます。つまり、英語という言葉の音声を部品ごとに分解していって、それらを組み合わせることによって単語が成り立っているというアプローチで教えていきます。これが「シンセティック(組み合わせの)フォニックス」なのです。

もうひとつのフォニックスの指導法が、「アナリティック(分解の)フォニックス」と呼ばれているもので、「b(ビー)」は「bat(バットゥ)」の「b(バッ)」などと、一つの単語から「b」を切り取って読む手法をいいます。これはシンセティックとは逆に、単語を部品に分解していく手法で、この場合、正しい音が理解できていないと、どこまでが「b」の音か判別できないなど、「日本人にとっては難しい」と山下さんは指摘しています。彼女はシンセティックが「日本人に適している」と指摘します。

この教材の特徴は、教える音の数がアルファベットの26個に加えて英語の主要な音声を加えた合計42個であることです。また、教える順番がアルファベットの順番とはまったく関係なく、使われる頻度順になっていて、s → a → tといった順番になっています。

文字の音や形など、読み書きに必要な五つの基本的技能を習得するために、教える際に多くの感覚を刺激するのがこの教材の特徴です。絵本を読み聞かせながら、話の最後に文字を表す音と文字一つ一つに割り振る固有の動きを実践します。音を口にしながらつづりを手ぶりで繰り返したりもします。

今月2日には、この教材の出版社であり教材自体の開発者でもあるクリストファー・ジョリー社長が講演しました。教材を導入した学校について、導入していない学校と比較した結果、「1年で2年分の力を身に付け、英語が第2言語の子どもでもいい結果を残した」と報告しました。

体験会や講演会は、同教材を活用した英語教室を運営する「シードリング・エデュケーション・コミュニティ」(寝屋川市)の主催。効果を体感する高柳なえか代表は「日本で広がっていけば」と積極的にPRしているのだそうです。

日本では長い間、一つの出版社がフォニックスの代表格のように考えられてきました。しかし、ここで新しい教材と出版社、指導法が紹介されることによって選択肢が生まれ、より小学校英語の活性化に繋がっていくことになると私たちは考えています。どのような指導方法・教材が使われることになろうとも、英語絵カードが授業のさまざまな場面で使われることになんら変わりはありません。私たち英語カード.comには、1,000を超える英語絵カード用イラストのストックがあります。どんな内容の指導法でも即座に柔軟に対応して絵カードをご提供するインフラが整っております。オリジナル教材作成も承っておりますのでお気軽にご相談ください。

2013年8月18日 13:10
キーワード検索
過去のお知らせ