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大阪市の小学校で進められているフォニックス【その2】

私たち英語カード.comでは、小学校英語・子ども英語の先生方へ小学校英語・子ども英語教材をご提供するとともに、さまざまなお役立ち情報をお届けしています。

前回に引き続いて、大阪市が進めようとしているフォニックスを使った小学校での英語指導法についての記事です。(http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130402/wlf13040207130000-n1.htm)

そもそもこの議論は、中原徹氏という元弁護士(日本・アメリカ両国)が民間人として大阪府立の高校校長に就任したことが発端です。彼は横浜市出身で早稲田大学法学部卒。彼が大阪府立和泉高等学校の校長に就任したとき当時は、日本最年少の高校校長でした。その後、2013年の4月に大阪府の教育長に就任し、都道府県の教育長としてはやはり全国で最年少となりました。

中原氏は、大阪府教育長に就任すると、就任初日に教育委員会議を招集し、英語教育改革プロジェクトチームを即刻設置することを決めました。このプロジェクトチームでは、現在小学校5・6年生を対象に行われている英語教育(外国語活動)を1年生から始めることとし、さらに英語の発音とスペルを連動させて学ぶフォニックスの指導法を年内にまとめて市町村の教育委員会へ普及を目指してゆくことになりました。

中原氏の持論は、「中学校から大学まで英語を学ぶにもかかわらず、社会に出た時にまともに使える英語となっていない。この現状をなんとしても変えたい」というものです。彼自身がアメリカで弁護士資格を取得する際に、やはり英語で大変苦労した経験から生まれたもののようです。

このような新教育長の方針に対し、一部の教育委員から「まずは国語教育の充実が第一であって、日本語の読み書きをまず大事にしていくべきである」という、お決まりの「順番論」がでたようですが、中原氏は、国語の重要性を否定するのではなく、さらにフォニックスは始業前や放課後などの時間外に行うとの見解を示しました。

中原氏は、大阪府の教育長に就任する前、大阪市教育振興基本計画の策定委員を務め、大阪市の教育委員会へのフォニックス導入を進めてきました。また、自身が校長を務めた大阪府立和泉高等学校ではTOEFLを活かした英語教育を展開してきました。

彼の教育長就任によって、大阪府の教育、なかんずく英語教育は大きな変化と前進を達成することとなるでしょう。なんといっても中原氏の就任がもたらした大きな変化は、「スピード」が重視されていることです。昨日の記事でも触れたとおり、大阪市のモデル校でフォニックスが導入されるのは、なんと9月からです。今年の4月に教育長に就任し、就任したその日にフォニックス導入のプロジェクトチームを立ち上げ、同年の2学期からモデル校での導入を始めるというのですから、いままでの「お役所仕事」のスピードからはおよそ考えられないことです。(通常であれば、最も早くて「来年度から」ということでしょう)とかくマスコミで報道されることは、指導方法や開始年度のことばかりですが、実は最も私たちが注目スべきなのは、行政の決断と実行のスピード化なのではないかと考えます。民間出身の中原氏は、この面で最も大きな実績を上げることはもうすでに証明されていますし、これからも様々な軋轢を乗り越えて改革に取り組んでいくことと思います。

私たち英語カード.comでは、フラッシュカードを中心とした小学校英語・子ども英語教材を数多くごていきょうしてまいりましたが、外国語活動教材としての英語絵カードの重要性を当初から認識して、まったくオリジナルの単語イラストのラインアップを構築してまいりました。英語絵カードを作成する上で必須となるこの膨大なイラスト群は他のどの会社にもありません。これをつかえば、オリジナル教材作成もカンタンに作成することができますので、大阪の例のように、あたらしい指導方法が都道府県レベルや教育委員会レベルで採用されることになっても柔軟に、かつ迅速に対応して教材づくりのお手伝いをすることができます。すでにジャンル別絵カード印刷サービスを通じて先生方のきめ細やかなご希望に少しでも沿う販売方法を行ってきていますが、これからもより一層ブラッシュアップして皆様に貢献していきたいと考えております。

2013年8月19日 09:32
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