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英語教育は本田圭佑選手に学べ【?????】

本日は、文部科学省が進めている小学校英語教育(外国語活動)

の改革に対する反対意見んのご紹介をしましょう。

産経新聞のコラムとして客員論説委員の千野境子氏が書いているのですが、

内容がなんともお粗末と言わざるを得ないのでたいへん残念に感じています。


千野氏はまず、文部科学省の有識者会議での議論を持ち出し、

小学校での英語教育を現在の5・6年の2学年に限定する姿から

開始年度を3年生に引き下げようとしている改革案を、

「5年生開始も反対だから、3年生は論外だ」と断じています。

小学校英語反対論じゃが決まって持ち出す「母国語第一主義」で、

日本語も満足に習得できていないのに、英語を小学生に学ばせるとは何事だ、

という議論です。また、8歳児(3年生)にとって最も優先されるべき課題は、

「一にも二にも体力作りと母語の充実」と主張しています。


他の小学校英語反対論者たちと全く同じ論拠の繰り返しなので、

特に驚くべきことは何もないのですが、

彼らの議論に耳を傾けていると、

「母国語(日本語)を教える時間を削って外国語に置き換えようとしている」

と信じ切っているような感を持ちます。

しかし、文科省にしても、小学校英語を推進しようとしている多くの専門家たちにしても、

国語の時間を削って英語に置き換えるべきだ、

などという暴論は全く唱えていません。

現在も総合的な活動の時間の一部を活用して

外国語活動を行っているのであって、

国語は全くおろそかにされているわけではありません。


また、千野氏は有識者会議における楽天株式会社の三木谷氏の発言をとらえて、

「楽天の三木谷浩史委員は英語教育の充実が

「日本にとって死活問題」と強調されている。

全く同感で、喫緊の課題だとも思う」などと書いておられます。

しかしこれは、三木谷氏の会議での発言を完全に誤解(曲解?)した内容です。

三木谷氏が会議において発言したのは、

「ビジネスの世界では英語を自由に使ってコミュニケーションを行うことが不可欠なので、

日本では小学校英語を積極的に推進することが死活問題である」

との主張でした。

これをまったく反対の意味に取り違え、勝手に「全く同感」などと言っているのですから、

基本的な理解力からして大きな問題を抱えたお方ではないか、

と疑いたくなってしまいます。


そして、その後突如としてサッカーの本田圭佑選手の

ACミラン入団会見を持ち出し、彼の姿に感心した、と言いだします。

曰く、「単語は中学校程度でも、英語が手ごわいのは

平易な単語が実は奥が深いことだ。

本田選手は「サムシング」を状況に合わせてうまく使っている」

と持ち上げています。

このことが、小学校英語推進への反対論とどうつながるのか、

まったく理解に苦しみます。

コラムの最後で、有識者会議は本田選手の体験を聞くべきだと書いているのですが、

もしも本田選手の体験を委員たちが聴くことができたら、

おそらく彼は、

「英語は是非とも早い時期から学んだ方がいい。

僕は今になってやっと必要性を痛感して学び始めたが、

あまりにも遅すぎて後悔している」と発言するのではないでしょうか。


千野氏の書いている内容は、

人の発言の意味の取り違えや論理の矛盾と飛躍があり

とても耳を傾けるに値する反対論とは言い難い内容です。

氏は、「英語教育行政は失敗を重ねてきた。犠牲者は国民」

と述べていますが、足らざる点を反省したうえで補おうとしている

英語教育に関する全国的な取り組みを全く無視して、

非論理的かつ一方的な批判を展開することは

我が国の国益に反することにつながります。

氏の主張の通り、「国語と体育」の時間を増やすと、

日本の教育がより良くなるのでしょうか?

私には、とてもそのようには思えないのです。

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http://sankei.jp.msn.com/life/news/140308/trd14030812180004-n1.htm
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2014年3月13日 17:50
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